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2013年度オープンキャンパス開催報告(その1)

8月7日(水),8日(木)の2日間,広島大学オープンキャンパス2013が開催されました.
http://www.hiroshima-u.ac.jp/news/show/id/17694/dir_id/0
http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_events/2013nendo/p_t3cv9d.html
http://www.hiroshima-u.ac.jp/eng/fd-admission/open_campus2013/cluster2/


生体システム論研究室のデモですが,1日目は筋電グループとA-lifeグループ,2日目はヒューマンモデリンググループとMEグループが担当し,大学院受験生を除く研究室メンバー全員で見学対応にあたりました.
2日間で100名近くの見学者があり,また各グループとも概ね良い反響が得られたようで良かったと思います.
今年度も各グループリーダーを中心に非常に良くオーガナイズされており,満足のいくオープンキャンパスになったと思います.

以下は,伊藤(達)君(1日目),大鶴君(2日目)がとりまとめをしてくれたオープンキャンパス報告です.
良いコメントが多く寄せられており,うれしくなりますね!
みなさん,ごくろうさまでした!
(2日目分は次週,掲載します.)


<1日目>

伊藤です.
本日,オープンキャンパス1日目が開催され,本研究室では筋電・A-lifeグループがデモを行いました.
今年は約40人の方が訪れ,高校生だけでなく大学生や保護者の方もおられました.
反応も良好で,楽しんでいただけたようでした.
以下,本日のアンケート結果を記します.


トータル見学者数:34名

筋電@(義手)得票数:31票
筋電A(家電)得票数:30票
A-Life得票数:30票

【自由コメント欄に頂いたご意見・感想(原文)】
・いろんな分野が入り混じっていて面白かった
・とても楽しい学部だと思いました
・とても難しいけど重要な研究だと思いました
・大学のこと,研究のことを聞くことができ,刺激になりました.
・筋電システムが生活の場などでいろんなことに利用・支援されていることを聞けて刺激になりました.
・技術の進歩が素晴らしいと思いました.
・学生の熱心な様子に大変感銘を受けました.さすが広大生ですね.
・筋電信号を利用している研究が面白かったです.
・手の筋肉の動きでいろんなことができるっていうのが驚きでした.
・脳波や筋電信号など自分の興味のあることなので面白かったです.この大学には入れるか分からないけど,この分野は勉強したいです.
・知らないことがいろいろ知れてよかったです.
・生命と機械を組み合わせた研究がとても面白そうでした.
・筋電位信号をりようして音楽を演奏したり,家電を操作したりと興味深い内容が多かった.
・おもしろかったです.
・楽しかったです.初めて義手とか見ました.かっこよかったです.
・とても面白くて,わかりやすかったです.とても入りたくなりました.笑いすぎておなか痛くなりました.
・結構楽しかったです.
・雑談がためになった.


各グループ・係の議事録は以下の通りです.

グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容@:3指義手,5指義手,筋電マウス,Bio-Music
説明者  :今儀
実演者  :今儀,渡橋,早志

質問内容:
Q1.就職先としてどのようなところがあるのか.
A1.医療メーカーや電気メーカーに行かれている方が多いです.
Q2.原発事故の復旧で使えるような機器は開発しているのか.
A2.A-lifeグループで災害時に使用可能なロボットを開発しています.
Q3.義手は実用化しているのか.
A3.まだ実用化されていません.
Q4.5指義手を3指義手のように腕を自由に動かすようにすることは可能か.
A4.はい.3指義手を5指義手に付け替えることにより可能です.
Q5.大学で一番の思い出は何か.
A5.旅行です.
Q6.5指義手はどのくらい重さがあるのか.
A6.約400グラムです.
Q7.5指義手は発注したのか.
A7.広島大学には工場があり,そちらで作成しました.
Q8.何チャネルあれば義手を制御可能か.
A8.パターンを分けることが可能であれば,少ないチャネル数で義手を制御可能です.
Q9.何故6チャネルなのか.
A9.実際に義手を操作した際,6チャネルが適切だと判断しました.
Q10.義手を制御するのは難しいのか.
A10.はい.うまくパターンを分けられるようになるには訓練が必要です.
Q11.5指義手の指はモーターで動いているのか.
A11.はい.各指の付け根にモーターがついています.
Q12.腕を動かせない人でも義手を制御可能か.
A12.はい.脳波を制御に利用すれば制御可能です.
Q13.植物人間の方も機器を制御可能か.
A13.いいえ.筋肉だけでなく,脳の活動も停止しているため不可能だと思われます.
Q14.5指義手の握力はどのくらいか.
A14.アルミ缶を握りつぶせるくらいの力を出すことが可能です.
Q15.大学では部活動をどれくらいやるのか.
A15.部やサークルによって異なります.週1日の場合もあれば週6日の場合もあります.

感想:
デモに対する反応は良く質問も多くいただくことができ,研究内容に興味を持っていただけたようで良かったと思います.
しかし,プログラムが止まった際や質問が途切れてしまった場合にうまく話題を振ることができない場合があり,また説明や受け答えが少し硬かったように感じました.
今回の経験を今後に活かせるようにしていきたいと思います.

今後の課題:
間の取り方,説明方法.


グループ名:筋電グループ(部屋番号:A1-511)
デモ内容A :CHRIS,BR
実演者  :伊藤
説明者  :伊藤

質問内容:
Q1.Bio-Remotoで格闘ゲームはできますか.
A1.できます.しかし操作がかなり難しいと思います.
Q2.CHRISの値段はいくらですか.
A2.システムとあわせて約500万円です.
Q3.CHRISやBRは実用化しているのか.
A3.まだ実用化されていません.しかし,BRは共同研究している頚椎損傷患者の方に実際に使用していただいています.
Q4.誤作動は起きないのですか.
A4. 筋疲労などで起きる場合があります.

感想:
見学者の反応もよく興味をもってもらえたのでよかったと思います.
今後も,今回の経験を活かしてより良いデモになるように練習を行います.

今後の課題:
説明方法


グループ名:A-lifeグループ(部屋番号:A1-513)
デモ内容@:小型魚類(ゼブラフィッシュ)の電気信号計測
説明者 :宮本
実演者 :宮本

質問内容:
Q1.水質検査システムは実用化しているのですか.
A1.まだ実用化されていません.
Q2.信号を計測する際にノイズが発生すると思うのですが、どのように解決しているのですか.
A2.魚の信号は1〜10[Hz]の帯域で計測できるということが確認されているので,その帯域以外をカットすることでノイズを除去しています.
Q3.高校2年生なんですがこの夏休みにやっておくべきことはなんですか.
A3.基礎勉強をすべきだと思います.特に個人的には苦手科目などをやっておけばいいと思います.
Q4.この学部のいいところはありますか.
A4.2年次に電気,電子,システム,情報の4つに分かれてその分野に関してより詳しく勉強できる点は個人的にいい点だと思います.

感想:
説明や質問に関しては問題なく対応できたと思います.

しかし,デモに関しては位置推定の精度が少し悪かったので,今後より精度を上げていきたいと思います.

今後の課題:
システムの向上


案内係1日目
感想:
・西側階段利用者が多く,受付場所を再考する必要があると感じました.
・保護者連れが多く,デモを廊下からご覧になられる方に対して対応する必要があると感じました.


2013/10/08